ヒメフタスジカジカ ≪スズキ目カジカ科フタスジカジカ属≫

ヒメフタスジカジカは2001年に新種記載された比較的新しい種で、宮城~北海道で見られるカジカ。体長は3~5㎝程と小さく、若干縦扁した頭部と細い体が岩の隙間や陰に隠れるのに適しているようだが、比較的カラフルな個体が多いので、かくれんぼしていても見つけやすい。
繁殖期は早春に始まる。産みたての卵は鮮やかな濃ピンク。卵を守るオスがモテる個体なら次から次へとメスが来ては産卵するので、発眼し孵化間近の卵塊の隣に濃桃色の卵塊があることも珍しくなく、卵の成長具合が比較出来るのが面白い。
小っちゃなこのカジカを見つけたら、個体それぞれの色彩変異や少し平たい正面顔に注目して観察してみると、可愛らしさを感じる。