ショック!クチバシカジカ抱卵が…!
潜水地:女川町竹浦
ポイント:竹浦グロット&アゴ島
天候:曇り
海況:うねりやや有り
水温:11~12℃
透視度:8~10m
今シーズンはクチバシカジカ抱卵が順調に何事もなく終わると思っていたのに・・・(◞‸◟)
残念なお知らせです。
先週観察した2ヵ所どちらも、クチバシ親・卵塊、忽然と消えていました・・・(ノД`)・゜・。
衝撃の事実に、本日潜った3人のガイド陣も我が目を疑う有り様!
実は12月にも他に2ヵ所発見されていたので、今季は抱卵箇所が全部で4ヶ所見つかっていたのです。
それが全て居なくなってしまったという、過去に起こったことの無い事態になりました。
理由を考えてみます・・
①すでにハッチアウトしてしまった
→産卵から孵化まで2ヶ月以上かかる。水温が高いと早めの孵化になるとはいえ、早すぎるので無し。
②育児放棄した
→臆病な親が人間やライトに驚いて卵から離れてしまうことがあり、その頻度が高いと育児放棄することがある(ので、その場合は離れて観察、または極力観察しない)。でも今回はその可能性は低い。1匹目は岩の隙間奥で抱卵していていた。2匹目は発見時そっと卵を確認したが翌週には卵が消えていた。3匹目・4匹目とも臆病な様子は無く、卵を置いて逃げることはなかったので育児放棄とは考えにくい。
③捕食者に襲われた
→一番可能性が高い。
しかし、4ヶ所も捕食されるものなの~!?
ということで、クチバシカジカ第一人者の阿部拓三先生に、ご意見を伺いました。
先生曰く、やはり捕食者の影響を想像するそうです。
通常なら水温が低くなると動きが悪くなる南方系のカニが、近年多いことに着目していました。
言われるとたしかに!アイツらあちこちに沢山いる!今日も見た!寒くて鈍くなるどころか全然元気に動いている!
ムムム~~~!!(って言っても、そのカニが犯人だと断定は出来ないので、ここでは名前を伏せておきます…。)
水温が高いと、ろくなことがありません・・・。
昔のように親潮がガンガン流れてきて、三陸の海らしく水温下がって欲しいです。寒流の生物が生き生きと暮らして欲しいです☆彡
1月に入ったのに未だに水温二桁なんて、全然嬉しくないんです、私たち。
さて、興奮気味で長文になってしまいましたが。
本日もクチバシカジカは3匹観察していますよ(抱卵ではないです)!
ホヤの上をチェックすると、眼だけがキラッと光る生き物があちこちにいます。
透明のエビです♬ 名前は不明なので、とりあえずマボヤカクレエビ(仮)ということで。適当(笑
2匹並んでいるのを選んで撮影しました。
ストライプ柄にみえるヨコエビも乗っていました。触覚の模様もちょっとオシャレです。
スナビクニンもストライプ柄の個体です。先週と同じ場所にいてくれました。
冬のウミウシが姿を現し始めました♪
スズヤカフシエラガイと、エゾカスリウミウシです。
他
フサギンポ抱卵、ダンゴウオ、ヒメフタスジカジカ、サラサカジカ、コケギンポ、ミナミハコフグ幼魚、ミツイラメリウミウシ、シラユキウミウシ、カゴメウミウシ、サルパ、白いイボトゲが二、など等・・・。
写真をOさんからお借りしております。いつもありがとうございます。
来週末も潜ります!
新たにクチバシ抱卵見つけるべく、チェックしていきますよ!!